梅雨入り前に要チェック!雨に強い看板・サインの特徴とは

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せっかく作った看板ですから、なるべく長く使いたいと考えている人は多いと思います。風や紫外線など、看板の寿命を縮める要素はたくさんありますが、そのなかでも注意しなければならないのが「雨」です。今回は雨が看板に及ぼす影響と対策、雨による劣化に強い看板の選び方について解説します。
 

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雨は看板の天敵?色褪せなどの原因に

なぜ、看板を雨ざらしにすると劣化してしまうのでしょうか。その大きな理由は、菌と酸性雨とされています。「菌」は特にA型の木製の看板に注意が必要です。雨によって看板に使われている木材の水分量が増加すると、木材を腐食する細菌「木材腐朽菌」が増殖してしまいます。菌の活動が最も活発になる湿度85%以上、気温が30度前後の時期は、特に注意して看板を雨から遠ざける必要があるでしょう。ちなみに、木に含まれる水分量が30%未満であれば、菌の増殖を抑えられるとされています。また、菌による腐食と関係が薄いと考えられてきたプラスチックにも、微生物による侵食のリスクがあると指摘を受けているので注意が必要です。

雨が看板の天敵である大きな理由の二つ目は「酸性雨」です。二酸化炭素や窒素酸化物などが雨に溶け込み、通常よりも強い酸性を示す雨が酸性雨と呼ばれています(ちなみに雪の場合は「酸性雪」、霧は「酸性霧」とも呼ばれます)。1990年代に「木の枯死」や「人的被害」などで世間の注目を集めた酸性雨ですが、最近はあまり耳にしないという人も少なくないのではないでしょうか。ただ、話題に上がりにくくなっても酸性雨は現在も当時と同じように降り注いでいます。
強い酸性の雨は看板に塗布されている「塗膜」を劣化させ、本来の寿命を短くしてしまう恐れがあるほか、金属部分を腐食し転倒などの原因になります。A型看板などの路面に設置するタイプのサインポールでは、そこまで大きなリスクはありませんが、袖看板など比較的大きめでビルなどに設置するタイプの看板はメンテナンスせずに放置すると、腐食し劣化した部分が強風などで破壊されて落下。通行人に直撃し、死亡事故につながってしまった例もあるので注意が必要です。

素材や加工。雨に強い看板とは

金属であれば「アルミ」。印刷部分や設置型のA型看板は「塩ビ」や「ポリプロピレン」などが、耐候性が高くおすすめの素材です。また、防水加工を施すことで雨による被害を防げます。
軽量で1円玉にも使われているのが「アルミ」です。アルミは金属のなかでも特に錆びにくいとされており、窓のサッシや車のホイール、さらに常に野ざらしにされることが多い物干し竿にも使われています。絶対に錆びないわけではありませんが、雨対策として一押しの金属といえるでしょう。また、三角コーンやサインポールなどに使われることがある「塩ビ(塩化ビニール)」は、酸に強い性質があるので酸性雨にも強いです。MISEL(ミセル)で使われることが多いポリプロピレンもアルカリ、酸性に強いので雨には強いとされています。これらの素材は本体だけではなく、印刷面の防水加工としても使われることがあります。その際は、「塩ビシート+UVカットラミネート」のように紫外線などの他の劣化につながる要素からの保護も合わせて行うことが多いです。

看板・サインの作成時は雨対策も考慮しよう

サインや看板を作成するときは、デザインなどに注力しがちですが、長くてコストパフォーマンスに優れた看板には雨を含む耐候性も重視することをおすすめします。
MISELは非常に耐久性に優れた看板、サインポールで、デザイン性も欠けることなく訴求することが可能です。
サインポールなどの制作を検討している人はぜひお気軽にご相談ください。

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