つまづき転倒の主な原因とは?有効な転倒防止対策について

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つまづき転倒は、職場で起こりやすい災害としてよく知られています。
その中でも、高齢者に多く発生するとされていますが、どのような原因で「つまづき転倒」が起こるのでしょうか?
今回のコラムでは、その主な原因や必要な対策について解説します。
また、転倒災害の現状についても見ていきましょう。

主な原因は「床の凹凸や段差」「物」が置かれていること

職場で起こりやすいと言われているのが、「つまづき転倒」です。
皆さんも、職場で実際につまづいたことがある、あるいはつまづきそうになって、ヒヤリとした経験があるという人も多いでしょう。

では、どうしてそのような転倒災害が起こるのでしょうか?
主な原因としては、次のようなものがあります。
●床面に凹凸がある
●段差がある
●床面に物が置かれている

上記に挙げた原因の中でも、とくに大きな原因と言われているのが、床面に凹凸がある、段差があるというものです。
凹凸や段差があると、そこに足を取られてつまづいてしまうことがあります。
皆さんも、道路や通路の凹凸、段差などで転倒してしまったことや転倒しそうになったという経験があるでしょう。

そのため、床面に凹凸ができている場合や段差があるという場合には、できるだけ早いタイミングで対応することが大切です。

さらに、もう1つの大きな原因と言われているのが、床に物を置いたままにしているというケース。
これは、工場や倉庫などで多いのですが、商品をそのまま置いたままにしておく、台車をそのまま置いておくなどというものです。

床に物が置かれたままになっていると、物が置かれていることに気づかずに転倒して怪我をしてしまうことがあります。
また、荷物を持っている際などは、足元への注意が疎かになりやすいので、そのような場合も転倒してしまうリスクが高まるのです。

労働災害の中で『転倒災害』が一番多い

転倒してしまう主な原因について解説しました。
ただ、転倒してしまうと聞いても、「自分の職場では起きていない!」「自分の職場では起こらない!」と油断している人が多いでしょう。
そこで、次に見ていきたいのが、転倒災害の現状についてです。
現状を知ると、他人事ではないということに気づくことでしょう。

厚生労働省労働基準局の資料、「令和3年労働災害発生状況」によると、令和3年の業種別労働災害発生状況は、次のようになっています。

●死亡者数
平成29年 978人
令和2年 802人
令和3年 867人

●休業4日以上の死傷者数
平成29年 120,460人
令和2年 131,156人
令和3年 149,918人

また、令和3年の事故の型別労働災害発生状況は、次のようになっています。

●休業4日以上の死傷者数(149,918人)
転倒 33,672人 (23%)
墜落・転落 21,286人(14%)
動作の反動、無理な動作 20,777人(14%)
はさまれ・巻き込まれ 14,020人(9%)
切れ・こすれ 7,638人(5%)
交通事故(道路) 7,079人(5%)
その他 45,446人(30%)

(出典:厚生労働省労働基準局 令和3年労働災害発生状況)

このデータを見てみると、令和3年の休業4日以上の死傷者数は、149,918人ですが、そのうち33,672人は転倒が原因であることがわかります。

ですから、労働災害の中でも「転倒災害」が最も発生していることがわかるでしょう。
自分の職場や業種には関係ないと思われる方もいるかもしれませんが、さまざまな職場や業種で起こりやすい労働災害であることを知る必要があります。

転倒災害による休業期間は約6割が1か月以上

労働災害の中では、転倒災害が多いと解説しました。
転倒災害と聞くと、皆さんの中には、「転んだだけなのでそれほど大きな怪我にはならないのではないか?」と思う人もいるでしょう。

ですが、実際には次のようなデータが出ています。
●休業1か月以上 約6割
●休業1か月未満 約4割

なんと全体の約6割が休業期間1か月以上となっているのです。
工場や倉庫などの場合には、床面がコンクリートなどの硬い素材でできている場合もあります。
そのような硬い場所で転倒すれば、打撲程度で助かる場合もありますが、骨折してしまうケースや頭を強打した場合には、命を失ってしまう可能性もあるのです。
ですから、転倒しただけなどと侮ってはいけません。
転倒すれば、重症となってしまう可能性があるのです。

転倒災害は高齢者に多く発生している

今回のコラムでは、労働災害の中で、転倒災害が最も多いと解説しました。
この転倒災害には、もう1つ大きな特徴があります。
その大きな特徴とは、「転倒災害は高齢者に多く発生している」ということです。

厚生労働省労働基準局の資料「令和4年 高年齢労働者の労働災害発生状況」によると、高齢者の被災状況の特徴は、次のようになっています。

●60歳以上の男女別の労働災害発生率を30代と比較した場合、男性では約2倍、女性では約4倍
●年齢別の休業見込み期間の長さは、年齢が上がるにつれて長期間となる
●高年齢になるほど転倒の発生率が上昇。とくに高齢女性の発生率が高い。女性の場合は、60代以上を20代と比較すると、約15倍も発生率が高くなっている
(出典:厚生労働省労働基準局の資料「令和4年 高年齢労働者の労働災害発生状況」)

このデータを見ると、60歳以上の人は転倒災害にとくに注意しなければいけないことがわかります。
さらに、女性の場合には転倒災害の発生率が高くなっているので、十分な注意が必要と言えるでしょう。

日本では、皆さんご存知のとおり、高齢化社会となっています。
そのため、今後も高年齢が多くなることが予想されており、それぞれの職場では転倒災害を防止するために、十分な対策が必要となるでしょう。

自社でできる転倒災害対策

職場では、転倒災害が発生しやすいこと、高齢者になるとさらにその発生率が高まることを紹介しました。
転倒災害では、頭を強打した場合などは、最悪の場合命を落としてしまうことになるかもしれません。
そのような最悪の結果を防ぐには、しっかりとした転倒災害対策を行うことが大切です。
ですが、どのような対策を行えばよいのかわからないという場合も多いでしょう。
そこで、ここでは自社でできる転倒災害防止対策について解説します。

安全靴の着用

すでに導入されている会社も多いですが、簡単な対策として挙げられるのが、「安全靴の着用」です。
転倒の原因には、滑りや踏み外しなどがあります。
履いている靴によっては、滑りやすいものもあり、滑りやすい靴で作業を行うと、転倒災害のリスクが上がってしまうのです。
ですが、反対に滑りにくい安全靴を着用することで、通常の靴よりも滑りにくくなるため、転倒災害のリスクを下げることが可能です。

また、靴を選ぶ際には滑りにくさも大切ですが、靴の重さにも注意が必要となります。
重たい靴の場合には、足を上げるのを妨げる恐れがあり、段差などつまづきやすくなってしまうからです。

滑り止めテープの活用

滑り止めテープは、滑り止め加工がされているテープのこと。
階段やスロープ、出入口付近など滑りやすい場所には、あらかじめ滑り止めテープを使用するとよいでしょう。
出入口付近は、天候によっては非常に滑りやすくなりますし、工場内であれば、靴についた水分や油分などによって転倒する危険性があります。
このようなリスクをできるだけ小さくするためにも、滑り止めテープを活用する、ゴムマットを敷くなどして、滑りにくい環境を構築することが大切です。

運動プログラムの導入

高齢者の場合は、転倒災害が発生するリスクが高まるとすでに解説していますが、その理由として挙げられるのが、運動機能の低下や身体の強度の低下です。
そのため、運動機能の低下や身体の強度の低下を防止するための対策も必要となります。
そこで、効果的なのが「運動プログラムの導入」です。

転倒予防体操などは、よく知られています。
転倒予防体操は、動画も多く公開されていますので、そちらの動画を参考にしながら導入するとよいでしょう。

また、厚生労働省でも社会福祉設向けに「転倒予防体操実施マニュアル」が紹介されています。
筋力・柔軟性・バランスを向上させて、怪我を予防する身体作りを行うのも対策の1つです。

危険な箇所を可視化する

その他の対策として挙げられるのが、「危険箇所を可視化する」というもの。
もっと簡単に言えば、どこが危険なところなのかをわかるようにしておくということです。
転倒事故が起こりやすい場所は、それぞれの職場によって異なりますが、ある程度働いていると、どのような場所に転倒リスクがあるのかを把握することができます。

例えば、滑りやすい階段や凹凸のある場所、段差のある箇所といったものです。
このような場所を目立つようにしておけば、多くの人に注意喚起することができます。
文字やイラストなどで注意喚起することで、危険な場所であることを多くの人に認識させることができるので、転倒災害の防止にも役立つでしょう。

必要な場所への照明の設置

照明の設置と聞くと、それが転倒災害の防止に役立つのか?と感じてしまうかもしれません
が、とても重要なことです。
暗い場所では、暗さによって凹凸や段差、置いてあるものに気づかずに転倒してしまうという場合があります。
また、転倒災害が起きるのは屋内だけとは限りません。
例えば、駐車場や出入口までの通路などの場所でも転倒災害のリスクがあります。
夜間になると真っ暗で何も見えないなどの状況では、凹凸や段差にきづかずに転倒してしまう恐れがあるのです。
ですから、暗い場所や必要な場所には十分な照明を確保することが大切となります。

有効な転倒防止策は整理整頓と看板の設置

自社でできる対策について紹介しましたが、有効な転倒防止策としては、「整理整頓」や「看板の設置」が挙げられます。

整理整頓とはもう少しわかりやすく言えば、次のようなことです。
●通路など他の従業員が通る場所に、物を置かないようにする
●使った物は、あった場所に戻すようにする
●床が水分や油分などで汚れた場合には、すぐに取り除く
●床面に凹凸や段差がある場合には、可能な限り素早く、その凹凸や段差を解消する

このような整理整頓をしていない場合には、物が放置されてしまう、汚れが放置されてしまうなどによって、転倒災害が発生するリスクが高まってしまいます。
ですから、従業員に対して転倒災害のリスクについて、整理整頓を行うという教育をすることが大切です。

床面に凹凸がある場合や段差があるという場合には、可能な限り素早く解消することが求められます。
しかし、予算の問題や構造上の問題、賃貸などの場合には、解消することが難しいという場合もあるでしょう。

そんなときには、看板の設置が非常に有効です。
看板のデザインには、「段差あり」や「スリップ注意」と入れておくことで、転倒災害のリスクがあることを伝えられます。
看板を設置しておけば、どこが危険な場所であるかがすぐにわかりますし、新しく入ってきた人でも危険箇所をすぐに把握することができるのが、大きな魅力です。

ミセルでは、転倒防止のために設置可能な看板を豊富にご用意しております。
ミセルの特長は、価格がとてもリーズナブルであること。
さまざまな業界・分野で使える、豊富なデザインテンプレートがあること。
デザインについては、お手持ちのパソコンなどから試すことができますし、デザインテンプレートからデザインを選ぶだけなので、簡単に看板を作ることができます。
さらに、看板は1個から作れるので、危険箇所の数に応じて、必要な数だけ看板を作ることが可能です。

また、ミセルでは形状・サイズ・カラーなど豊富なバリエーションの看板をご用意しております。
設置場所や設置する目的にあわせてお選びいただけますので、ぜひミセルの看板をご活用ください。

▼オリジナルデザインは以下のツールで作成頂けます。
デザインツール

▼デザインテンプレートはコチラから
デザインテンプレート

まとめ

床の凹凸や床に物が置かれている状況では、転倒災害が発生してしまうリスクが高まります。
転倒災害では、多くの場合、長期の休業が必要となってしまいますし、高年齢になるほど転倒災害のリスクが高まるとされているのです。

転倒災害を未然に防止するには、しっかりとした対策が重要となります。
可能であれば、凹凸や段差の解消を行い、解消ができない場合には、看板を使って注意喚起を行うと効果的です。
ミセルでは、さまざまなタイプの看板をご用意しておりますので、転倒災害の防止はもちろん、さまざまなシーンでご活用ください。

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