表示板・標示板・標識の違いと特長、種類を解説

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皆さんは、表示と標示・標識の違いが分かりますか?
同じ読み方でも実はそれぞれに明確な違いがあり、意味や目的、設置する場所などが異なります。
今回は意外と知らない表示(表示板)、標示(標示板)、標識の違いについてまとめました。
 

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表示板とは

「表示」とは、相手に情報などを伝えるという意味があります。後述する標示や標識よりも広い意味であり、多種多様なシーンで活用されています。
例えば、A型看板などでおすすめのメニューなどを周囲に公開することも「表示」であり、それに用いる看板は「表示」といえるでしょう。さらに自社の名前などを伝えるための「袖看板」なども同様です。
また、食品の原材料や成分量などを提示する「食品表示」なども外部に情報を発信する役割という意味では、看板と同義となるでしょう。つまり、表示とは「何らかの形で情報を発信すること」であり、表示板とはその中でも特に看板を用いることを指すと覚えておきましょう。

■このような看板も「表示板」です
・A型看板
・ポールサイン
・袖看板
・管理表示
・三角停止表示板

工場の現場責任者などを提示する管理表示も表示板の一種であることから、伝達する相手は第三者もしくは身内など問わないこともポイントの1つです。

標示板とは

標示とは、前述した表示の中でも特にマークや記号、イラストなどの「目印」で情報を伝えることをいいます。

標示する目的、場所によって「道路標示」や「工場標示」などの種類に分けられます。道路標示の場合、路面に描く「止まれ」や歩行者に横断可能なことを伝える「横断歩道」が標示となります。
道路には「規制標示」と「指示標示」の2種類があります。これらは道路交通法施行規則、消防法施行規則に則った指示が「標示板」となります。

主に標示に該当するのは道路標示など、公的な目的や場所に設置することが多く、一般的な企業や店舗が制作して設置する看板などは「標示板」にはならないことが多いです。

標識とは

標識とは「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」という法令に則って設置されます。具体的には案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識の「本標識」とそれに付属する「補助標識」に大別できます。
同じ「止まれ」の標示に関しても、道路に描くのは「標示」であり、赤の逆三角形が特徴的なものは「標識」となります。

■道路標識の種類
1.道路標識
本標識と補助標識をまとめた言い方で、道路に設置する標識のすべてを表す言葉です。
2.案内標識
目的地もしくは通過地の距離や路線名などを示す標識です。具体的には「経路案内標識」、「境界・地点案内標識」、「施設案内標識」の3つの種類があります。ちなみに標識の柱は設置者が示されており、国土交通省、都道府県、市町村のいずれかのラベルが貼られています。
3.警戒標識
「歩行者注意」など、運転者に注意を促す標識のことです。
4.規制標識
歩行者や車両、バイクなど道路を利用する者に対して、禁止や制限などを示す標識です。速度規制、横断禁止などが代表的です。
5.指示標識
通行する際の指示と守るべき事柄を告知する標識です。

まとめ:標示板、標識は表示の一種

表示(表示板)と標示(表示板)、標識の違いについて解説しました。結論、表示は「外部に情報を発信する」という意味で、一般的な看板も含まれます。標示はさらに狭義な意味、標識は標示とは異なる法律に基づいて設置される交通に関する指示です。

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