看板の紫外線対策もデザインの一つ。色褪せの原因と劣化の対策のコツとは
看板デザイン看板を設置してから年数が経過すると、少しずつ色褪せて劣化していきます。
設置したばかりの頃はきれいな看板でも、色褪せてしまうと「古い」、「汚い」などのマイナスなイメージを与えてしまうリスクが高まってしまいます。
そのような状況を防ぐためには、看板を設置する際に劣化対策も意識する必要があります。
看板が色褪せてしまう理由とその対策について解説していきましょう。
【こちらの記事も読まれています】
・看板制作で意外と盲点な印刷面の寿命。長寿命なサインを実現する「こだわり」
・梅雨入り前に要チェック!雨に強い看板・サインの特徴とは
看板の色褪せのリスク
看板は文字やイラストによって、店舗のメニューや存在そのものなどの情報を伝えるために設置します。
色が褪せてしまうと当然、看板に書かれている文字が読みづらくなってしまいます。
事故防止のために設置している注意看板であれば、色褪せにより事故につながってしまうかもしれません。
また、看板に記載されている注意事項が守られず、トラブルが発生するリスクが高まってしまう恐れもあります。
店舗などの場所を示すために設置している誘導看板であれば、色褪せると集客効果が薄れてしまうでしょう。
色褪せた看板は見た目の印象も良くありません。
看板が色褪せていることを理由に、そのお店を避けてしまう人もいるでしょう。
看板の色褪せの原因
看板が色褪せてしまう原因はいくつかありますが、その中でも特に大きいのは紫外線の影響です。
屋外に設置されている看板は常に紫外線を浴びています。
看板はインクを用いて文字や絵柄などのデザインが印刷されていますが、インクが紫外線を浴びることで色が薄くなってしまうのです。
インクの色は化学的な結合で色を出していますが、紫外線を浴びることで、その結合が壊されてしまいます。
看板には主にイエローとマゼンダ、シアン、ブラックの4色のインクが使われていますが、特に黄色とマゼンダは、化学的な結合が弱めです。
そのため、イエローとマゼンダの色は比較的早い段階で色褪せてしまいます。
逆にブラックは結合が強いため、長期間設置している看板でも、ブラックの色だけはほとんど色褪せないことが多いです。
また、紫外線の影響に加えて、雨などの影響も受けています。
表面のコーティングが剥がれた状態で、雨を大量に浴びると色が落ちてしまうこともあるでしょう。
そして、設置から長期間経過している看板だと、チョーキング(白亜化)と呼ばれる現象もよく見られます。
塗装やシートの表面などが劣化することで、塗料や顔料などが粉状になってしまう現象です。
全体的に白っぽく見えて、触ってみると白い粉が付着します。
このチョーキングの原因も主には紫外線です。
紫外線に加えて熱や水分、風などの影響も加わると、さらに劣化しやすくなります。
看板の色褪せ対策
屋外に設置している看板はどうしても紫外線を浴びてしまいます。
看板の耐用年数は金属部分が15年程度、面板は3年から5年程度しかありません。
紫外線を浴びやすい場所に設置している場合には、もっと短い年数で色褪せてしまうでしょう。
使わないときには屋内にしまっておく方法もありますが、常に出しておかないと訴求効果や宣伝効果が薄れてしまいます。
こまめに出したりしまったりしていても、数年で色褪せてしまうことも少なくありません。
そこで、紫外線に強いタイプの看板を選ぶのが劣化対策のポイントになります。
ミセルシリーズのメッセージポールなら、設置から10年程度経過しても色褪せにくく文字が読み取りづらくなることはありません。
屋外の駐車場や通路などに案内用として設置するのに最適です。
雨風にも強く視認性にも優れています。
屋外に設置するなら紫外線に強い看板を選ぼう
色褪せた看板は文字が読み取りづらくなり訴求効果が薄れるばかりか、外見的にもみすぼらしく見えてしまいます。
色褪せたまま設置しておくのはできるだけ避けましょう。
色褪せの主な原因は紫外線ですが、屋外に設置する以上は紫外線が当たらないようにするのは困難です。
そのため、屋外に設置する看板は、なるべく紫外線に強いタイプのものを選びましょう。