看板を見た人を釘付けに!A型看板制作で意識したい「視線の流れ」とは
看板デザイン看板を制作するうえで重要なポイントの1つが「視線の流れ」です。また、視線の流れには複数の看板を組み合わせた俯瞰的なものと、1つの看板内で情報をわかりやすく伝えるための2つの視点が大切です。
今回は、MISELでも人気のタイプ「A型看板」に関わる視点について解説します。
【こちらの記事も読まれています】
・禁止、警告、誘導、広告…。A型看板、スタンド看板、壁面看板の目的とデザインの特長とは?
・看板制作の基礎知識。立ち入り禁止など用途別の最適な種類とデザイン、制作手順のまとめ
他の看板と組み合わせて入店につなげる
看板づくりにおいて、意外と盲点なのが「複数の看板を組み合わせて入店を促す」という考え方です。お店の存在に気づいてもらうための看板、サービスの魅力を伝える看板のように、それぞれの看板の目的を正しく伝えるためには、見る人が分かりやすい順番で看板を見る必要があります。
カフェで例えると、以下のような構成で視線の導線を構築します。
■カフェの導線(例)
1.遠くからでもお店の存在を認識できるように、「カフェ」と「店名」を記した「袖看板」を設置する。
2.お店のコンセプトやイメージを伝えるためのファサード看板を設置する。
3.おすすめの商品やサービスを伝える「A型看板」を設置する。
4.もう一押しするためにキャンペーンなどの情報をタペストリーで紹介する。
このような役割と順番で情報を発信し、読んでもらうことで集客効果を高めることが可能です。この際、袖看板の真下にA型看板を置くことで、ストレスを与えることなく情報を伝えられ、興味や関心を高められることができます。
A型看板を設置する際は、このように既存の看板との組み合わせを視線の流れを重視して行ってみてください。
A型看板の視線の流れに則したデザインとは
デザインや記載する内容も、それぞれで異なり、袖看板は他の看板に埋もれないように大きな文字や目立つフレームが大切なのに対し、A型看板はすでにお店の場所を知っている人に魅力などを伝えることが求められます。
また、前述の全体としての視線の流れを考えると、A型看板では定番のメニューや看板メニューなどを記載することがおすすめです。
季節限定メニューや割引商品などをA型看板で訴求するケースもありますが、A型看板付近の窓や入り口の扉などでタペストリーや料理の画像などをシールでPRする方がベストです。
■視線の流れに沿ったA型看板の内容
・定番のセットメニュー
・使用しているコーヒー豆
・電源などの環境情報
A型看板のデザインは、上から重要な情報を記載。その他の情報も文字の大きさにメリハリを付け、見込み客が読み進めるように誘導することが大切です。
特に大切なのは、袖看板やファサード看板を読んだ直後に見るであろう「A型看板の最上部」の文章です。
ここで「世界トップのバリスタが挽くお店」とか「創業60年の老舗喫茶」、「希少な豆のみ扱うお店」といったその独自の情報を載せることで、袖看板やファサード看板で見込み客が得た「カフェ」という情報から「●●なカフェ」のようにアップデートできます。
他店との差別化が図れて訴求力が高まるのでおすすめです。
視線の流れを意識した看板制作を
視線の流れと看板制作について紹介しました。既存の看板の有無によって、同じA型看板でも記載すべき内容は大きく変わります。
看板を制作する際は俯瞰的な視野からスタートして、徐々に内容を詰めていくことが大切です。看板を自身でデザインする際はもちろん、業者に制作を依頼する際も周辺環境の写真や動画をあらかじめ用意して打ち合わせに臨むことで、よりスムーズで効果的に看板をつくることができるしょう。