東京オリンピックで話題の「ピクトグラム」は2つの意味で日本発!その歴史と意義を振り返る

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1年の延期後、様々な問題を抱えながらスタートした2020年オリンピック。その最初の明るい話題の代表格が、開会式で披露された「ピクトグラム」の演出ではないでしょうか。
そのユニークさはもちろん、万国共通の絵記号に深くかかわるパフォーマンスは日本のみならず、世界中の視聴者に大きなインパクトを残しました。

実はこのピクトグラムは2つの意味で「日本発」ということをご存知でしょうか?
今回は街のあちこちで見かけるピクトグラムの発祥と、世界中に広がった理由、そしてオリンピックとの関連性についてまとめて解説します。
訴求力の高い看板づくりに効果的なピクトグラムについて、ぜひ理解を深めてください。

2020年東京オリンピック開会式とピクトグラム

開会式のうち、約5分という短い間で行われた「動くピクトグラム」は世界的なパントマイムパフォーマーの「が~まるちょば」のHIRO-PONさんが演出。弟子の「GABEZ」の2人とともに自らも舞台に立ちました。
オリンピックの全50種目を再現した連続パフォーマンスは、SNSなどで大きな反響を呼び、海外メディアからも好評を得る結果となったのです。

道路標識や施設の案内などに表記されることが多い、身近な存在であるピクトグラムに東京オリンピックの開会式を機に改めて意識を向けた人も少なくないのではないでしょうか。
それでは次はピクトグラムの基礎知識について解説します。

そもそもピクトグラムってなに?

ピクトグラムは「視覚記号」と呼ばれる特定の情報を伝えるための絵文字・絵単語です。人や車などのモノをシルエットで表現するので、言葉が通じなくても直感的にその意図をくみ取りやすいことが最大の特長です。
1920年に統計学をより分かりやすく伝えるために、オーストリアの社会学者オットー・ノイラートによって生み出されたグラフィックデザイン「アイソタイプ」が原型とされています。
当時は、文字を読む習慣がなかった市民向けにアイソタイプが活用されていました。現代のピクトグラムは漢字を理解しにくい子どもや視力が低下した高齢者、さらに言葉が通じない外国人のほか、障がい者など様々な立場の人が理解しやすい記号として、公共施設や交通機関など様々な場所で活用されています。

また、ピクトグラムはWebサイトやホームページでも活用されるシーンが多いですが、私たちが普段目にする「アイコン」と混同されることがあります。両者の違いはシルエットの「単純さ」で、アイコンと比べるとピクトグラムはほぼ単色でシンプルな図であることが多いです。アイコンは特徴的な色使いやデザインで、ピクトグラムほど「視認性」よりも独自性を重視する傾向があります。

JIS規格ピクトグラムとISO規格ピクトグラム

ピクトグラムのデザインや意味が氾濫してしまうと、正しい案内表示が困難になるため、現在は主に「JIS規格(日本工業規格)」と「ISO規格(国際標準化機構)」で規定されたピクトグラムが採用されています。
JIS規格は約110種類のピクトグラムがあり、特に日本人に馴染みやすいデザイン性となっています。
ISO規格は世界135カ国が加盟している非政府間国際機関で、海外ではISO規格に則ったピクトグラムが多く利用されています。また、日本でも訪日外国人が見慣れているISO規格のピクトグラムを採用する自治体なども増えています。

※出典:国土交通省案内用図記号(JIS Z8210)(令和元年7月20日)

1964年の東京オリンピックでピクトグラムは誕生した

2020年の東京オリンピックで実はピクトグラムの発祥が、1964年に行われた「東京オリンピック」と知った人も多いのではないでしょうか。
当時は現代ほど外国人観光客などは多くなかったこともあり、多言語の案内掲示板などはほとんどありませんでした。そこで、東京オリンピックのデザイン専門委員会の委員長だった勝見氏が中心となり、当時の若手デザイナーが11人で世界の誰もが直感的に理解できるピクトグラムを作成したのです。最初に作られたピクトグラムは、オリンピック競技などを含めた全39種類。オリンピック期間中に来日した多くの外国人の目に留まったことに加え、デザイナーがピクトグラムの著作権を放棄して誰もが自由に使えるようになったことが世界中に広まる大きなきっかけとなりました。

東京オリンピック以後も、今ではお馴染みになっているピクトグラムが次々と定着します。例えば、トイレを表す青色と赤色の男女のピクトグラムは東京オリンピックに誕生しましたが、正しく認識されるにはしばらく時間を要し、世界的に定着したのは1970年の大阪万博からと考えられています。
また、緑色が印象的な「非常口」のピクトグラムは、1973年に発生した日本最悪の火災時事故「大洋デパート火災(死者104人)」がきっかけで誕生したとされています。炎の中では最も視認性が高い色とされる緑色のピクトグラムは、非常に評価が高く「JIS規格」と「ISO規格」のどちらにも採用されています。

看板とピクトグラム

公共施設以外でもピクトグラムは様々な看板に使われています。例えば、タバコのシルエットに赤い斜線が入っている「禁煙」は誰もが思い浮かべられるでしょう。また、「!」のピクトグラムは注意・警告という意味で幅広い用途で使用されています。

サイン看板の主な目的である禁止、警告、安全対策、誘導、規制のほぼ全てをピクトグラムで周知することが可能です。また、JIS規格やIOS規格で定められたピクトグラム以外でも、オリジナルのピクトグラムをつくることもできます。近年では「フリー素材」もたくさんあるので、一度、発信したい情報に合致するピクトグラムがあるか確認してみてはいかがでしょうか。

ピクトグラムを使ったサイン看板づくりのコツ

ピクトグラムを使うことで、サイン看板の訴求力や情報の伝達力アップを図ることができます。ただし、サイン看板は自由にデザインを決められるからこそ「ごちゃごちゃして何を伝えないのかわからない」となってしまいがちなので、しっかりとポイントを押さえておく必要がります。

ターゲットに適したピクトグラムを厳選する

看板で情報を伝えたい相手が、一目で理解できるピクトグラムを選定する必要があります。基本的にJIS規格のピクトグラムを使えば問題ありませんが、外国人向けであればISO規格、自社のサービス等を訴求したいのであれば「単純化」したオリジナルのピクトグラムを作成がベストなケースも考えられます。

また、ピクトグラムの大きさにも気を付けなければなりません。視認性を高めるためにはある程度の大きさが必要で、文字よりも目立つ大きさになっていることが一般的です。そうなるとデザインだけでなく、看板そのもののサイズも考える必要があるでしょう。
このようにピクトグラムを使う場合、サイン看板の大きさや種類からベストなものを選ぶ必要性が高いといえるでしょう。

ピクトグラムを使って分かりやすいサイン看板をつくろう

2020年東京オリンピックで大注目されたピクトグラムの概要と歴史、サイン看板づくりのポイントをまとめました。オリジナル看板を提供している「MISEL(ミセル)」では、様々なピクトグラム・使用用途に適したサイン看板づくりをサポートしています。
特にミセル メッセージポールは「禁止」などに効果的なピクトグラムを使ったデザインが可能なので、駐輪禁止、駐車禁止、立ち入り禁止などのサイン看板を検討している方はぜひ一度、ご相談ください。

※関連ページ:ミセル メッセージポール

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