路上飲み対策は看板で実施しよう!リスク軽減につながるおすすめの種類とデザインとは

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新型コロナウイルス感染症の影響で、都心部を中心に居酒屋などアルコール飲料を提供する店舗の短縮営業が長期化しています。その影響で増加し、問題になったのが「路上飲み」です。
路上飲みは感染拡大につながることはもちろん、ビルや店舗前で行われてしまうと経営にも悪影響を及ぼす可能性があることは、意外と表立って情報発信されていません。そこで今回は、ビルオーナーや店主の方向けに路上飲みされるリスクと、その防止方法について解説します。
 

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若者の10%以上が「路上飲みの経験がある」と回答

2022年5月24日に東京都が、都内に住む10~30代の1300人を調査し発表した「若者へのオンラインアンケート調査」によると、10%以上が「路上飲みの経験がある」、「やったことがある」と回答しました。

■今年になってから「路上飲み・公園飲み」をしたことがありますか?
・よくしている…3.1%
・やったことがある…7.4%
・やったことはないが、誘われるなど機会があればやるかもしれんない…6.5%
・やったことはないし、今後もやらない…83.0%

上記の結果はあくまで若者が対象ですが、実際は壮年、年配者の路上飲みも少なくありません。
現状、路上飲みは公園や広場などの公共の場所で開かれることが多く、主に自治体などが呼びかけなどを行っています。ただ、大通りに面したビルやコンビニ、飲食店の前でも無断で路上飲みされてしまうこともあるほか、今後、公共の場が封鎖されてしまうと路上飲みしていた人たちが移動してきてしまうことも考えられます。
そのようなケースに備えて各店舗やビルオーナー、管理会社が独自に効果的な注意喚起を模索する必要があるのです。

※出典:東京都「若者へのオンラインアンケート調査について

路上飲みされることで発生するリスクとは

ビルや店舗の前で不特定多数の人に路上飲みされることで、どのようなリスクが発生するのでしょうか。そのなかでも特に避けるべきものをピックアップして紹介します。

リスク1:器物破損などのトラブル

アルコールを摂取することで酔っぱらってしまい、店のガラスや備品などを壊されてしまうリスクが発生します。また、ビルや店舗の壁に立ち小便されてしまう可能性もゼロでありません。

リスク2:景観の悪化

路上飲みで大きな問題となっているのが、飲食で発生したゴミのポイ捨てです。放置すると不衛生なうえ通行人や来店客にマイナスイメージを与えてしまいますし、掃除するにしても本来であれば不必要な時間と労力を浪費してしまいます。

リスク3:風評被害

理化学研究所の分析では屋外でもマスクを外して大声を出すと、感染源となる飛沫(ひまつ)を相手に浴びせてしまうことが明らかになっています。
2021年6月時点では、路上飲みによる新型コロナ感染症のクラスターは報告されていませんが、もし店舗やビルの前がクラスターの現場になってしまうと周囲の施設や住人からのイメージ悪化は避けられません。
また、クラスターが起きなくても「路上飲みの現場」として認知されるだけでも、間接的な風評被害を受けてしまう可能性はゼロではありません。

リスク4:騒音などのクレーム

一般的に、路上飲みは飲食店が閉店する20時以降に行われることが多いです。夜から深夜の時間帯ということもあり、近隣の施設や住居から騒音などのクレームが発生する可能性も考えられます。もちろん、店舗やビル側に責任がないとしても、何らかの対応を迫られるケースも想定しておいて損はないでしょう。

自治体の施策から学ぶ、路上飲みの抑止方法

路上飲みを防止し、リスクを最低限に抑える方法はあるのでしょうか。実際に自治体が行っている対策から民間でも実施できるものがあるか探ってみましょう。

フェンスで封鎖する

東京都の新宿駅前広場や高田馬場駅では、路上飲みの現場になっていた広場をフェンスで囲って封鎖。路上飲みする人たちだけでなく、通行や利用そのものを禁止しました。非常に効果的であるものの、店舗やビル前、駐車場といった狭い場所に設置するのは費用と労力が高すぎるのは明らかでしょう。
また、フェンスに南京錠を大量に付けられてしまうことで倒壊の恐れがあるなど、思ってもみなかったリスクが発生する可能性もあります。
民間で路上飲みを禁止するのであれば、「もっと手軽に移動・設置できる」ほか「コストも低い」ものがベストです。

張り紙やポスターで禁止を促す

公園の壁などに張り紙で禁止を促すケースは、最も基本的で取り組みやすい施策の1つです。ラミネートした張り紙であれば風雨による劣化もある程度、低減できるのでおすすめです。
実際、大手コンビニエンスストアが店舗前での飲食を禁止するために、「路上飲みは止めてください」というポスターを店内外に設置した事例もあります。
ただ、夜間でも視認しやすい場所に設置する工夫する必要あるほか、物理的な抑止が難しいというデメリットもあります。

三角コーンやメッセージポールを利用する

路上飲みを防ぐため、私有地や駐車場などを夜間限定で侵入禁止にするのであれば、三角コーンやメッセージポールの設置が効果的です。
フェンスよりも軽いため、毎日の設置や片付け作業が楽ですし、張り紙よりも視認性を高めることができます。また、コーンにイラストやテキストを記入できるメッセージポールであれば、より訴求力を高めることも可能です。
私有地などへの侵入を防ぎたい場合は、三角コーンやメッセージポールを連結させるロープやバーを設置することをおすすめします。

※関連ページ:MISEL「メッセージポール

路上飲みの禁止に効果的なデザインとは

路上飲みを抑止するための看板の種類は、一般的に「禁止看板」に分類されます。禁止看板の効果を最大限発揮するためには黄色や赤色の「警告色」と黒色の掛け合わせが、最も視認性が高くなります。
また、一目で看板で訴求したい内容を伝えるために「ピクトグラム」を挿入するのも効果が高まるでしょう。

路上飲みの禁止看板を設置する場合は法律を遵守する

A型看板や三角コーン・メッセージポールで路上飲みの禁止を促す際は、原則、私有地に設置しなければなりません。歩道にはみ出した場合、道路交通法や屋外広告物制度に違反して「3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金」が科される恐れがあるからです。
昼間は黙視されているケースも少なくありませんが、特に路上飲みの禁止看板は、夜間の目が行き届かない時間帯に設置するケースがほとんどなので、法的なリスクは最小限に抑える必要があります。

効果的に路上飲みを防ぐ手段を模索しよう

路上飲み対策の必要性とその対策例について解説しました。路上飲みを禁止する注意喚起は、民間企業にとってもアフターコロナ、Withコロナの時代に必要不可欠になる可能性があります。
いざとう時に迅速に行動するためにも自社の施設や店舗の対策方法やデザイン、設置場所などをあらかじめ考えておいて損はありません。
MISELでは路上飲み対策に有効なメッセージポールなどを多数取り扱っております。路上飲みでお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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